Windows Phone 7でのSilverlightとXNA Game Studioの違い
Windows Phone 7は開発のベースとして2種類の選択肢がある。ひとつはSilverlightによるアプリケーション開発で、Expression Blendを使ったリッチなインターフェイスをデザインできる。もうひとつはXNA Game Studioによるアプリケーション開発で、Direct3Dを使った本格的なゲームを作ることができる。両者ともC#を使って実装することになるのだが、ベースとして使用できる機能が大きく異なっているため、用途に合わせて選択する必要がある。以下に2つの違いを述べる。
Silverlight | XNA Game Studio | |
---|---|---|
UIコントロール | ○ | × |
ビデオの部分表示 | ○ | × |
IEコントロール | ○ | × |
ソフトウェアキーボード | ○ | × |
3D描画 | △ | ○ |
Content Pipelineへのアクセス | × | ○ |
頂点シェーダーとピクセルシェーダーのハードウェア アクセラレーション | × | ○ |
Direct3D | × | ○ |
3DでSilverlightが△になっているのは、3D描画を直接行うことができないということで、Perspective 3Dなどを用いれば、スプライトを疑似的に3Dとして表現することは可能だ。
【参考文献】
マイクロソフト著『XNA Game Studio or Silverlight: Which Product is Right for ARTICLE Me?』
http://create.msdn.com/en-US/education/catalog/article/which_product_for_windows_phone
菅原 英治著『Silverlight 3、ここがすごい!』
http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/vblab/silverlight3intro/silverlight3intro_04.html